HOWS(本郷文化フォーラムワーカーズスクール)第9期前期開講講座@東京本郷のお知らせ

変革のための共学の広場=本郷文化フォーラムワーカーズスクール(略称HOWS)の今年度前期開講講座が、来る2008年5月10日(土)13:00より、東京都文京区の小川町企画で対談形式で開催されます。多数の方の来場と活発な発言をお待ちしています。


HOWS第9期前期開講講座「文学の力・非暴力の力」

【日時】
5月10日(土)13:00〜

【会場】
本郷文化フォーラムワーカーズスクール
東京都文京区本郷3−38−10 さかえビル二階 小川町企画内

【費用】
一般受講料1500円
(本科生・聴講生の受講料の詳細はお問い合わせ下さい)

【対談】
「文学の力・非暴力の力」
大西巨人(作家)+鎌田哲哉(「重力」編集会議)

【問い合せ先】
HOWS:03-5804-1656
hows@dream.ocn.ne.jp


『未完結の問い』刊行記念イベント@西南学院大学のお知らせ

 大西巨人インタビュー集『未完結の問い』の刊行を記念する講演および対談が、来る2007年5月17日(木)18:30より、福岡市早良区の西南学院大学2号館で行われます。今回のイベントは一般の方にも広く公開されますので(入場無料)、関心ある他大生や社会人の方も日時と所在地を確認の上、ぜひご来場下さい。


『未完結の問い』(作品社)刊行記念 「『神聖喜劇』を読むために」

【日時】
5月17日(木)18:30〜

【会場】
西南学院大学2号館2階203教室
福岡市早良区西新6−2−92

【料金】
一般公開・入場無料
(一般市民や他大生の方も歓迎します)

【講演】(40分程度)
「大西巨人への/からの問い」
鎌田哲哉(『未完結の問い』聞き手)

【対談】
「『神聖喜劇』を読むために」
波潟 剛(九州大学・比較文学・『越境のアヴァンギャルド』(NTT出版)著者)
+鎌田哲哉

【問い合せ先・予約】
田村元彦(西南学院大学法学部)
mtamura@seinan-gu.ac.jp


『未完結の問い』刊行記念イベント@東京堂書店神田本店のお知らせ

 大西巨人インタビュー集『未完結の問い』の刊行を記念するトークイベント「大西巨人の文学を語る」が、来る2007年4月14日(土)18:30より、東京堂書店神田本店で行われます。当日は、大西氏による同書の直筆サイン本の限定販売も行われる予定です。イベント内容やスケジュール等の詳細を知りたい方は、ぜひ作品社の告知もごらん下さい。
 *事情により、当初の開始予定時刻(15時)が変更になっています。どうかご注意下さい。(3月22日追記)


『未完結の問い』(作品社)刊行記念 「大西巨人の文学を語る」

【日時】
4月14日(土)18:30〜20:3018:15開場)

【会場】
東京堂書店神田本店

【参加費】
500円 

【対談者】
山口直孝(二松学舎大学・『未完結の問い』注解担当)
+鎌田哲哉(『未完結の問い』聞き手)

【問い合せ先・予約】
東京堂書店神田本店
03-3291-5181/tokyodosyoten@nifty.com


森谷めぐみ脚本『Voices』公演@中四国演劇フェスティバルin岡山のお知らせ

 森谷めぐみ(「重力03」に論文「NAM解散前後」を発表予定、「Q-NAM問題資料集」共同制作者)執筆の戯曲『Voices』が、3月24日(土)と25日(日)に岡山市の天神山文化プラザで公演されます。今回の公演は、演劇ユニット水蜜塔が中四国演劇フェスティバルin岡山への参加作品として行うものです。日時と所在地を確認の上、ぜひご来場下さい。


演劇ユニット水蜜塔第3回公演『Voices』

【脚本】
森谷めぐみ

【演出】
風早孝将

【出演】
赤木忍/石崎明子/萩田真子/風早孝将

【日時】
3月24日(土)19:00開演/3月25日(日)14:00開演

【会場】
岡山県天神山文化プラザ
岡山市天神町8-54

【料金】
前売1800円(アートファーム会員1600円)
当日2000円(アートファーム会員1800円)

【問い合せ先】
演劇ユニット水蜜塔:086-233-5175


『未完結の問い』のこと/鎌田哲哉

 大西巨人氏のインタビュー集『未完結の問い』が作品社から刊行された(46判上製、税込2730円)。「週刊読書人」連載のロング・インタビューを単行本化したもので、私が聞き手を務めている。自負する個所や難点、成立経緯や刊行遅延の理由その他は「後記」で書いたので繰り返さない。大西氏の発言部分を読みながら、「ありのままを公然と語りつくすこと」は依然として革命的な行為である、少なくともその必要条件である、と私は改めて痛感した。自分の発言がどの程度それを満たしているのかはわからない。刊行に連動する企画については、当サイトでも随時紹介する。内容一覧は以下の通りである。(07年3月7日)


【目次】
端書き 大西巨人

T 『神聖喜劇』、それ以後
〈独立小宇宙〉への意志/中野重治のこと/たった一つの未発表小説……ほか
U 『神聖喜劇』、それ以前
「短歌的なもの」の受容と批評/保田與重郎について/新日本文学会と軍隊……ほか
V 「様式」の発見、小説の時間
田能村竹田の生き方/『神聖喜劇』の映画化/花田清輝との出会い……ほか
W 『深淵』をめぐって
二つの裁判について書く/性について/未完結の問いとして……ほか
X 文学と政治
阿部和重と保坂和志/江藤淳について/「戦後民主主義」の弱さ……ほか

後記 鎌田哲哉
人名索引


「重力03」刊行遅延についてのおわび/鎌田哲哉

 「重力03」は難航している。鈴木一誌氏のご好意で、この春「D/SIGN」誌に広告まで出したがどうしても刊行できない。この場を借りて、かなり以前に原稿を提出していただいた複数の寄稿者、資料提供者、そして遠慮がちに問い合わせてくる未知の読者の方々に、心からおわびを申し上げる。どうかもう少しだけお付き合い願いたい【追記】。

 遅れの主要な理由は、我々が別冊「Q-NAM問題資料集」制作の渦中にあるためだ。QとNAMの過去ログ、WEB、新聞記事や文芸誌書評紙の記事、他者を恫喝し操作する私信、それらの通読・整理・取捨選択は「厖大な金額を小額紙幣で手で勘定する」(中野重治『甲乙丙丁』)作業の反復であり、秋になっても一向に終りが来る気配はない。だが、やればわかるが、それは中野が書くほど我々を疲弊させてもいない。この渦は、「メエルシュトレエムの大渦」ではあるが決して「泥沼」ではなく、深い淵に翻弄される苦痛はとうに淵の深さを測量する野心に取って代わった。そこには明確な規則的構造があり、この構造を観察し説明し切ることが「Q-NAM問題」の普遍性を証明し、同時に問題自体を根本から克服することである。――今回は、おわびついでに「「戦後責任」の問題(項目S)」所収の私の複数のメールをWEB重力に転載する。この数年、私は時間に追われてこの種の雑駁なメールを書き殴り続けたが、「お天道様」=公開性の光への緊張を失ったことは一度もない。それらは「資料」である以上に、「重力03」のモチーフを明示するはずである。(06年10月22日)

【追記】だが、ごろつきどもにはこの刊行遅れは絶好のチャンスだ。我々の後塵を拝して再び後出しじゃんけんに陥る前に、生れて初めて自己総括を存分に主体的にやるがよかろう。ついでに言えば、今回の「03」は徹底的に読者を選ぶ。ブックレットと同様WEBでの購入を希望する奇特な?NAM会員どもがいるとして、汚い手のまま消費者気分と野次馬根性だけで本誌を買える、などと絶対に思うな。他人の戦争責任を声高に問う一方で自分のそれはちゃっかり免除する真似、他の左翼に「革命的引退」を迫りながら自分は今なお現役だと錯覚する真似が通じると思うな。NAM会員の購入に際しては、当サイトでの公開を前提とした「反省文」の執筆が最低限の義務であり、購入資格も選考を通過した者にだけ与える(詳細は後日)。文句がある奴は、NAMの程度の低さにふさわしく勝手に偽名でも別名でも使え。だが、我々の試みをいかに回避し憎悪しようが、「補習と再教育のお時間」は君達日本人をとらえて無限に続くだろう。


松本圭二の「重力」編集会議脱退、および『アストロノート』の販売中止について
/鎌田哲哉

 松本圭二が、「重力」編集会議をやめた。叢書重力『アストロノート』の、web重力上での販売も中止する。今後、『アストロノート』の購入を希望する読者や取引書店の方は、ぜひ松本圭二の個人サイトに行って注文してほしい。ご了承願いたい。



 以上は、『アストロノート』の刊行過程で生じた松本と私の考え、感じ方、行動全ての食い違いに基く判断である。話し合いの末、二人で決めた。少し前に松本のサイトができあがり、今日『アストロノート』が本年度の萩原朔太郎賞を受賞した、という知らせを受けた。もうweb重力で販売を続ける理由はないと思う。――最後に、松本圭二に言いたい。本当におめでとう、そしてさようなら。約束した私の書評を掲載できる日はまだ来ない。(06年9月5日)


『LEFT ALONE』公開+井土紀州最新三部作プレミア上映@アテネ・フランセ(東京御茶ノ水)のお知らせ

 ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン1』『レフト・アローン2』が、7月22日(土)から28日(金)まで、東京御茶ノ水のアテネ・フランセ文化センターで公開されます。期間中は、ゲストと井土紀州によるトーク・イベントが行われるとともに、7月29日(土)には井土監督の最新三部作、『蒼ざめたる馬』・『複製の廃墟』・『朝日のあたる家』が一挙にプレミア上映される予定です。――付言すれば、今回の公開は昨年2月以来、全国各地を遠征してきた『レフトアローン』の旅にとりあえずの中仕切りをつけるとともに、井土紀州+スピリチュアル・ムービーズの現在=未来のモチーフを惜しみなく提示するものです。この三部作からは、頭でひねり出したもっともらしい問題設定の代りに、「我々はこの通りの存在であり、他にどうすることもできない」という堅固でむきだしの石塊がみえてくるでしょう。詳細な上映日時を下記でご確認の上、多数の皆さんにぜひご来場いただければと思います。


『LEFT ALONE』上映+最新三部作プレミア上映

【日時・スケジュール詳細】
7月22日(土)
13:30〜『LEFT ALONE 1』
15:40〜『LEFT ALONE 2』
18:00〜『百年の絶唱』監督 井土紀州 ※8mmでの上映

7月25日(火)
15:10〜『煉瓦工』『ある党員の履歴書』監督クシシュトフ・キュシロフスキ
16:50〜『LEFT ALONE 1』
19:00〜『LEFT ALONE 2』

7月26日(水)
13:50〜『LEFT ALONE 1』
16:00〜『LEFT ALONE 2』
18:20〜『ねじ式映画 私は女優?』監督岩佐寿弥
20:00〜トーク・イベント1 対談
    出席:岩佐寿弥(映画作家)+井土紀州

7月27日(木)
14:20〜『アレクサンドルの墓』監督クリス・マルケル
16:50〜『LEFT ALONE 1』
19:00〜『LEFT ALONE 2』

7月28日(金)
14:00〜『LEFT ALONE 1』
16:10〜『LEFT ALONE 2』
18:30〜『100万ドルを抱いて死ね!』(原題:ホテトル天使・恥辱の罠)監督鎮西尚一
19:30〜トーク・イベント2 鼎談
    出席:鎮西尚一(映画作家)+高橋洋(映画作家/脚本家)+井土紀州

7月29日(土)
15:00〜『蒼ざめたる馬』(44分)『複製の廃墟』(84分)
18:00〜『朝日のあたる家』(81分)

※各回入れ替え制
※外国語作品は日本語字幕付き

【会場】
アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F
(JR/地下鉄 御茶ノ水・水道橋駅徒歩7分)

【料金】
前売 1回券1,000円・2回券1,800円
当日 1回券1,200円・2回券2,000円

※前売券はアテネ・フランセ文化センター受付にて販売。
※アテネ・フランセ文化センター会員の方は当日券も前売料金となります。
※トークイベントに限り入場無料。

【問い合せ先】
アテネ・フランセ文化センター:03-3291-4339(13:00−20:00)


映画製作集団「スピリチュアル・ムービーズ」のWEBについて

 “魂にふれる映画”を作るために結成された映画製作集団、「スピリチュアル・ムービーズ」(吉岡文平代表)のWEBが先日完成しました。結成のいきさつや『百年の絶唱』『第一アパート』『ヴェンダースの友人』を初めとする井土紀州監督作品の内容紹介、『LEFTALONE』および最新三部作(『蒼ざめたる馬』『複製の廃墟』『朝日のあたる家』)の上映スケジュールその他がわかりやすく公開されています。関心のある方はこちらをぜひごらん下さい。


『LEFTALONE』公開@福岡市総合図書館+シンポジウム@西南学院大学のお知らせ

 ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン1』『レフト・アローン2』が、5月26日(金)と27日(土)に福岡市総合図書館の映像ホール・シネラで公開されます。27日には井土紀州監督の最新作『朝日のあたる家』が特別上映されるとともに、西南学院大学で関連シンポジウムも開催されます。多数の皆さんの参加をお待ちします。上映時間と所在地を確認の上、ぜひご来場下さい。


『LEFT ALONE』福岡公開+『朝日のあたる家』特別上映

【日時・プログラム詳細】
1)5月26日(金)18:00〜21:30 『レフトアローン1・2』
2)5月27日(土)10:30〜12:00 『朝日のあたる家』              
3)5月27日(土)13:00〜16:30 『レフトアローン1・2』

【会場】
福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
福岡市早良区百道浜3-7-1

【料金】
各プログラム共通
大人1800円(前売1500円)/学生・未成年1000円

【後援】
福岡市総合図書館

【協力】
西南学院大「マスメディア実践論」(朝日新聞社寄付講座)


シンポジウム「Re:volution――LEFT ALONEをめぐって」

【日時】
5月27日(土)17:30〜20:00

【会場】
西南学院大学2号館2階教室

【入場料】
無料 

【パネリスト】
平井玄(音楽評論家)+井土紀州+鎌田哲哉
/司会:小野俊彦(九州大学大学院、fnf

【問い合せ先・予約】
  いずれも「レフトアローン福岡上映会」実行委員会 田村まで
090-7388-2781/mtamura@seinan-gu.ac.jp


「重力」関連書籍のQによる販売/カフェコモンズ+「重力03」参加者有志

 現在、大阪府高槻市のカフェ・コモンズ(宮地剛店長)では、松本圭二詩集『アストロ ノート』および鎌田哲哉編『LEFTALONE構想と批判』を、地域通貨Qで全額購入するこ とができます。価格はそれぞれ2000Q(定価2500円)、500Q(同600円)です。 地域通貨Qに興味のある方は、こちらのページをぜひごらん下さい。今回の販売は「重力03」有志によるものですが、カフェコモンズのご好意にも深く感謝する次第です。

2006年3月1日
西部忠+鎌田哲哉


『アストロノート』の取扱書店について/重力編集会議

松本圭二詩集『アストロノート』は、当サイト「本の注文」で好評発売中ですが、1月31日現在で、往来堂書店(東京都文京区)、古書ほうろう(同上)、 カフェ・コモンズ(大阪府高槻市)でも購入することができます。編集会議一同、買切制にご協力いただいた各書店の皆様に心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

2006年2月1日
「重力」編集会議

【追記】『アストロノート』は、2月6日現在でart space tetra(福岡市博多区)、書肆アクセス(東京都千代田区)、東京堂書店(同上→著者サイン本)でも購入できます。これ以後の情報については、「目次・立ち読み」欄を参照下さい。


井土紀州監督作品『百年の絶唱』上映会@福岡市総合図書館のお知らせ

小川プロの血脈と若松プロの血脈が奇跡的に合流しスパークする90年代屈指の映画『百年の絶唱』。8ミリゆえに公開が限定されてしまった化け物のような作品がいま福岡でよみがえる。今回上映するのはオリジナル・スタッフが再結集して作成した16ミリ・ブローアップ版ニュープリント。すでに8ミリでご覧になった方々もこれは見逃せない。上映会場は福岡市総合図書館「映像ホール・シネラ」。


『百年の絶唱』福岡上映会

【上映作品】
『百年の絶唱』(ブローアップ版/ニュープリント)1997年/16ミリ/カラー/87分

【日時】
2月23日(木)(14:00〜)
2月25日(土)(14:00〜)

【会場】
福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
福岡市早良区百道浜3-7-1

【料金】
大人500円/大学生・高校生400円/中学生・小学生300円
*定員制、各回入替制です。
*チケットはすべて当日券です。前売り券はありません。
*障がい者の方は無料、福岡市在住の65歳以上の方は半額です。
(手帳の提示が必要です。)

【問い合せ先】
映像ホール・シネラ:092-852-0608


松本圭二詩集『アストロノート』のWEB販売について

先に著者自身が告知した通り、松本圭二新詩集『アストロノート』(「叢書重力」創 刊第一号)の当WEBでの販売を06年1月15日より開始します。現在「本の注文」欄 では先行予約を受け付けています。関心のある方は「書籍案内」をぜひごらん下さ い。(12月30日)

【追記】松本から、刷り直しの詩集が無事完成し、今日予約分の冊数を発送した、というメールが届いた。もうすぐポストカードも仕上がるので今後はセットでパッケージングする、間に合わなかった予約者の方にはお礼に5枚程度を後送したい、とも書いていた。ポストカードの図案は「書籍案内」にある。まもなく私の書評も「web重力」に掲載する。この詩集は本当にすばらしい。力をくれた福岡や東京の関係者諸氏、そして多数の予約者の皆さんに心から感謝します。
(1月15日 鎌田哲哉)


HOWS講座「運動の未来のために」講師のことば/鎌田哲哉

(「思想運動」編集部より、上記講座の期日が近づいたので内容をより詳細に書くように、と年末に言われた。以下、同紙1月1日・15日合併号から転載する。)

【講師のことば】
 社会運動が、自閉や自壊に陥ることなく開かれた成長を持続する上で必要な視座は 一体何か。本講座では、数名の文学者や思想家の考察をとりあげながら、この問いへ の暫定的解答を模索したい。
 第一回は、中野重治の「レーニン素人の読み方」(筑摩書房版全集第二十巻)をテ キストに、運動において議事録や活動記録を「外部」へ持続的に公開することがなぜ 不可欠か、その理念的な根拠と意義を考える。不都合な事柄も含めて自らの姿を公然 と他者に示す活動様式を確立しない限り、全ての運動は新たな外観を纏った宿痾に悩むほかないことを、レーニン、というよりテキスト後半の中野自身 の論争を辿りつつ検証する。
 第二回は、アレント『全体主義の起原2 帝国主義』(みすず書房)第五章をテキ ストに、「人権」が「国民主権」と癒着し、今なお後者なくして前者が保障され難い 歴史状況の起源を考える。難民問題や少数民族問題に触れながら、ネーションの枠組 を超えようとする政治体=評議会(結社)制が持つべき理念をも具体的に検討した い。
 第三回は、徐京植『半難民の位置から』(影書房)および関連文献をテキストに、 知識人(だけではないが)の言説における自己規定の増長=他者感覚の欠如を考察す る。高橋哲哉と加藤典洋の応酬に端を発した一連の論争は、むしろその後の拡散化の 過程で日本人の側での責任意識の不在を無残なまでに露呈した。これを再検討する理 由は、我々自身が対等な立場で闊達な相互批判を行いうる条件を明確化するためであ る。

【日時】
@1月21日(土)13:00〜 記録と公開
A2月25日(土)13:00〜 人権原理と主権国家
B3月25日(土)13:00〜 「責任」の問題

【会場】
HOWS 本郷文化フォーラムワーカーズスクール
文京区本郷3-38-10 さかえビル2F 小川町企画内
(丸の内線、都営大江戸線本郷三丁目駅徒歩2分 本富士警察署斜め前、サンクス2階)

【受講料】
一般 1500円(一回につき)

【問い合せ先】
HOWS:03-5804-1656


早稲田12・20不当逮捕に抗議する署名のお願い/「重力02」「03」参加者有志

05年12月20日昼頃、早稲田大学文学部キャンパス内において、早大再編について考え、反対する行動告知のビラをただ一人でまいていた人間が、突然7、8名の文学部教職員に取り囲まれ、そのまま警備員詰所に軟禁され、その後その教員達が呼び入れた牛込警察署員によって「建造物不法侵入」の容疑で不当に逮捕される、という事件がありました。この大学教員達は、近年の執拗で暴力的な学生管理や言論弾圧の延長上に、彼らが守るべき大学の自治や言論表現の自由を自ら率先して破壊したのです。のみならず、学内への警察権力の導入が理事会・総務部・学生部の決定なくして一学部の教務担当者の独断で行われた事態は、長い早稲田大学の歴史の中で一度もなかったことです。

「重力02」参加者の秀実と井土紀州は、現在他の呼びかけ人とともに抗議文への署名を緊急に呼びかけ、早稲田大学当局の謝罪を求めています。「03」参加者の鎌田哲哉も署名しました。詳しくはこのwebを参照の上、多数の皆さんの署名をお願いいたします。


2006年1月1日
「重力02」「03」参加者有志


『アストロノート』「重力03」の書店販売について/「重力」編集会議

「重力」編集会議では、自らが発行発売する書籍の販売について、「委託制」から 「低正味買切制」へ、「再販制」から「自由価格制」への全面的な移行を目指してい ます。前回(「LEFTALONE 構想と批判」)の試験的な販売時には多くの書店の方々 からご注文をいただき、WEB販売や映画館での販売と合わせて予想以上の成果を得る ことができました。詳細は「重力03」で報告しますが、惜しみない協力を与えてく れた皆様にはこの場で心からのお礼を述べさせていただきます。本当にありがとうござ いました。

私達は、叢書重力『アストロノート』や「重力03」の刊行を機会に、様々な助言や 提言を踏まえてこの試みをさらに練り直し、徹底させようと考えています。取引条件の詳細 を「本の注文(書店の皆様へ)」に掲載しましたので、今後のご注文の参考にして下 さい。前回は「発行日以後二年間まで」の定価販売をお願いしていましたが、買切制 と自由価格制の本質を損うこうした制約は、今後一切廃止します。なおWEB重力で は、セットを除いて今後も定価販売を維持しますので、無責任な安売りにより取引書 店の方に迷惑を及ぼすことはありません。


今日の出版流通の世界では、書店、取次、出版社、編集者、書き手の如何を問わず、 誰もが前途の見えない自らの現状に苦しんでいると思います。ただ、私達は自らの試みが全ての人に 通じるとも、通じるべきだとも思い上がってはいません。買切制と自由価格制はオルタナティヴの一つにすぎず、注文は志を同じくする方だけで本当に構いません。ですから、書店さんの方でもどうか勘違いはしないで下さ い。特にいわゆる大書店の商品担当者の方は、自分の態度に思い上がりや手抜きがないか、胸 に手を当てよく考えた上で連絡を下さい。「売ってやるからうちの商慣習に合わせ ろ」という尊大な口調は、「重力」には一切通じません。「売らせてやるのはこちら の方だ」と答えて連絡を断つまでです。事もあろうに私達に向って小さな権力を行使 する気なら、その愚者達は実名付きで手痛いしっぺ返しを食らうでしょう。

もう一つ、安い給料で酷使されながら好きな書物を読者に熱心に届けようとする、沢 山の若い書店員の方達にもお願いがあります。皆さんの好意はとてもうれしいです が、できないことを中途半端にしようとする無理は決してしないで下さい。声をかけて くれる日はいつでも構いません。むしろ、取引開始後に不測のトラブルが生じた時、 またそのために言い訳や泣き言を並べたくなった時、ある組織を選択しそこに帰属した事実に 自らが責任を負うこと、第三者の我々にとっては取引相手の皆さん自身がその組織を代表している ことを忘れないでほしいのです。それさえ心に留めてくれれば、たとえある時点では中断してもいつか共同戦線を再開し、別の場所でそれをより根底的に拡大することができるでしょう(もちろん、その上での取引打診でしたら喜んでお受けします)。

最後に付言します。「重力」編集会議は、大言壮語の予告の後に全てをなかったこと にして生き延びるごろつき連中とは違います。「重力」は、新たな試みを創設するばかりか 、それらを持続し進化させることに全てを賭ける運動体です。ある提言が私的「打算」を離れた公平で具体的な「意見」である限 り、私達は絶えずそこから学ぶ努力をしてきたし、今後もそれを真剣に続けます。「重力」の活動展開に今後もご期待下さい。


2005年12月30日
「重力」編集会議(文責鎌田)


『アストロノート』刊行再延期のおわび/松本圭二

『アストロノート』刊行再延期のおわび
文責:松本圭二

叢書重力『アストロノート』を1月5日より販売する旨の告知をしておりましたが、本日(12月28日)納品された完成品の仕上がりに納得がいかず、また誤植も見られたため、もう一度刷り直すことにしました。それにより、販売開始が10日ほど遅れ、1月15日となります。
これは私の確認ミスです。度々の刊行延期申し訳ありません。
最後の最後まで納得のできるものを作りたいと考えております。どうかご理解ください。
すでにご予約をいただいた方々には重ねておわび申し上げます。
なおご予約分につきましては、キャンセルがない限りこのまま有効とさせていただきます。


叢書重力『アストロノート』刊行のお知らせ/松本圭二

叢書重力『アストロノート』刊行のお知らせ
文責:松本圭二

叢書重力『アストロノート』を、2006年1月5日より販売する。
予告に記したが、書店での入手は困難だと思われるので「web重力」での購入をお勧めする。
なお少部数ゆえ、確実な購入を希望する読者には予約を受け付ける。
定価2500円(税込み、送料込み)。


『LEFT ALONE』公開@横川シネマ(広島)のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン1』『レフト・アローン2』が、広島市西区の横川シネマで公開されます。会場では、井土紀州監督によるティーチインと「LEFTALONE 構想と批判」「重力02」「重力01」の委託販売も行われる予定です。上映日と時間を確認の上ご来場下さい。


『LEFT ALONE』広島公開

【日時】
『レフト・アローン1』(93分)
→12月10日(土)(19:00〜)、12月11日(日)(17:00〜)、
12月12日(月)〜14日(水)(以上13:00〜)
『レフト・アローン2』(109分)
→12月10日(土)(21:30〜)、12月11日(日)(19:00〜)、
12月15日(木)16日(金)(以上13:00〜)

【ティーチイン】
12月10日『レフト・アローン1』終了後 井土紀州

【会場】
横川シネマ
広島市西区横川町3-1-12 横川商店街ビルA棟1F
  (JR横川駅より、徒歩約3分)

【料金】
当日一般1700円/大学生(要学生証)1500円/高校生以下1000円
(その他お得な前売券、割引券、割引システムが多数あります。詳細はwebを参照下さい)

【問い合せ先】
横川シネマ:082-231-1001
スローラーナー:03-3770-3717


地域通貨について考える集い@カフェ・コモンズ(大阪)のお知らせ

岩波ブックレット『地域通貨を知ろう』の著者で「重力03」参加者でもある西部忠を囲んで、地域通貨について考える集い「Let's think about LETS!」が、11月18日(金)に大阪府高槻市のカフェ・コモンズで開催されます。当日は、現Q-project代表の宮地剛氏やおおさかエコムーブ、京都サスナクラブの皆さんも参加し、地域通貨の現在と未来について活発な議論が行われる予定です。


Let's think about LETS!

【日時】
11月18日(金)19:00〜

【トークゲスト】
西部忠(『地域通貨を知ろう』著者)

【会場】
カフェ・コモンズ
阪急富田駅より徒歩約2分、JR摂津富田より約4分:072−694−3607

【料金】
無料(参加される方は最低1品ご注文願います)

【主催】
Q-project関西有志

【後援】
おおさかエコムーブ/京都サスナクラブ

【問い合わせ】
おおさかエコムーブ:090-3805-5391


WEB販売についてのおわびとお知らせ

05年10月27日(木)に復旧するまでの一定期間(おそらく二週間以上)、当方の操作ミスにより、注文メールが販売担当者に転送されない不具合が生じていました。大変お手数をおかけしますが、注文メール送信後に確認メール等がお手元に届いていない場合、改めてご注文いただけると幸いです。購入希望の皆様や書店の方に多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわびいたします。
 


「叢書重力」刊行によせて/「重力」編集会議

 松本圭二の『アストロノート』を嚆矢とする「叢書重力」の刊行は、後戻りのできな い決定的な一歩である。それは、「重力」編集会議が狭義の編集工房的段階を離脱し て、営業販売を含む出版流通システムの全段階で、その活動を自立的に進化=深化さ せることを意味している。我々は今後、叢書やブックレットを始めとする全ての発行 書籍について、既存の流通慣習への依存を可能な限り改める(具体的には、再販委託 制のオルタナティヴとしての低正味買切制+自由価格制への全面的な移行を目 指してゆく)。また我々は、参加主体が徹底して機会均等的=地方分権的でありなが ら、出資はもちろん企画や発言の責任をも自らが実名で負う小出版組織の確立を通じ て、新聞文芸誌その他の社畜の暴力とインターネットの匿名の暴力を一挙に同時に 駆除しようとする。

 既成事実への屈服と自己検閲に抗して、「なかったこと」にされた諸問題を存在させ る試み。みかけ上小さな事柄を戦うことがそのまま、社会の不正全体への異議につな がる普遍的問題提起の反復。「叢書重力」の下部構造の構築は、これらの批評的実践 をより強固に、持続的に可能にするだろう。「重力」編集会議の進路は、公開的な記 録と多事争論、とりわけWEB上で頻出する恣意的とんずら=リセットを許容しない 活字出版の自由こそ、社会の同質化圧力に対する最も強力な批評原理であることを改 めて証明するだろう。だが、「重力」が何をいかに正当に批判しようが、社会は我々 に対して多彩な権力の行使を決して停止すべきでない。直接的でわかりやすい弾圧であれ、緩慢で散文的な黙殺であれ、我々に躊躇し遠慮する 必要は少しもない。それらは本質的な文学者や科学者を繰り返しテストする永遠の試 金石であり、「重力」が何ものかである限り、我々も一切の困難を突破して自 らの使命を頑強に遂行するはずだからだ。人間は誰もが自らに必要な事柄を自らに必 要な仕方で試みる。だがその時に、口先や割引や詐欺的はったりで何かをしたことに する自己欺瞞を我々は最も望んでいない。――「重力」編集会議は、遍在する自己欺瞞の 無重力から自らを断ち切る、勇気ある読者との出会いを待望している。(2005年 10月9日/文責 鎌田哲哉)


『LEFT ALONE』公開@岡山映画祭2005のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン1』『レフト・アローン2』が、11月19日(土)に「映画の記憶」を主題とする岡山映画祭2005(第43回岡山市芸術祭)において公開されます。当日は、井土紀州監督によるゲストトークとディスカッション、および「LEFTALONE 構想と批判」「重力02」「重力01」の委託販売も行われる予定です。


『LEFT ALONE』岡山公開

【日時】
11月19日(土)13:00〜『レフト・アローン1』/15:00〜『レフト・アローン2』/
17:30〜ゲストトーク/19:00〜ディスカッション

【トークゲスト】
井土紀州

【会場】
三丁目劇場
岡山市表町3‐15‐1:086-801-2000

【料金】
一般前売1000円/一般当日1300円/高校・中学生500円/
60歳以上の方800円/身障者及び付き添いの方(一名)800円
(その他、全作品共通のお得な前売も販売しています)

【主催】
岡山映画祭2005実行委員会
岡山市芸術祭実行委員会

【問い合せ先】
岡山映画祭2005事務局
(しあわせの青い鳥福祉作業所内/担当 仲地):086-254-0238

→岡山映画祭2005の告知


『LEFT ALONE』公開@シネマテークたかさきのお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン1』『レフト・アローン2』が、群馬県高崎市のシネマテークたかさきで公開されます。会場では、井土紀州監督による舞台挨拶と「LEFTALONE 構想と批判」「重力02」「重力01」の委託販売も行われる予定です。


『LEFT ALONE』高崎公開

【日時】
10月15日(土)〜18日(火)『レフト・アローン1』(93分)
10月19日(水)〜21日(金)『レフト・アローン2』(109分)
(連日20時40分より1回上映)

【舞台挨拶】
10月15日 井土紀州

【会場】
シネマテークたかさき
群馬県高崎市新町60-1

【料金】
各プログラム当日1,200円
2作品券2,000円(前売のみ)

【問い合せ先】
シネマテークたかさき:027-325-1744
スローラーナー:03-3770-3717


HOWS講座「運動の未来のために」について/鎌田哲哉

私はこの冬、今年5月の『LEFTALONE』『泥ウソとテント村』同時上映会のゲストや、夏季合宿で の武井昭夫氏との対談「21世紀の革命と非暴力」に続いて、 HOWS(本郷文化フォーラム ワーカーズスクール)の講座を引き受けた。扱う主題は全て、現在作業中の「重力03」の 特集と間接的だが密接な関連を持っている。みかけ上些細な事柄を争うことがそのまま普遍性を 切り開くことにつなが る、そういう「03」の戦い方の真価が別の分野で試されていると言ってもいい。以 下に講義要項を転載するので、興味のある人はHOWSのサイトで費用や場所を確認して ほしい。編集作業に没頭してほぼ全ての依頼を断っている自分を動かした契機に一々触れないが、 HOWS事務局のご好意には心から感謝している。

一言付け加える。文学おたくや現代思想おたくはこの講座には絶対に来ないでくれ。私は、「雰囲気」 の圧迫や「気分」の感染の中で、それらをねじ伏せ一人でも発言を続ける勇気のある 人々と会いたい。時間の試練を甘受し、地味な技術や実務を一つ一つ習得する覚悟を持つ 若者と会いたい。社会運動であれ文学運動であれ事情は同じだ。大言壮語の予 告やそれへの一時的かつ集団的な熱狂はいらない。自らを雑用に縛りつける苦痛 を都合よく放棄した者に、秩序と粘り強く戦いそれらを深い場所で転倒させる能力がなぜ 身につくことがあろう。 ――「重力」の選択した針路は、君達の偶像や君達自身のそれとは全く別なのだ。 まもなく、松本圭二の新詩集『アストロノート』が出る。その後には「重力03」が続く。我々 は、集った寄稿や原稿を踏まえて、共同討議をようやく札幌で開催しようとしてい る。

2005年9月
鎌田哲哉


運動の未来のために(全3回)

社会運動が、自閉や自壊に陥ることなく開かれた成長を持続するための基本理念や視 座とは何か。本講座では、数名の文学者や思想家の考察をとりあげながら、この問い への暫定的な解答を模索したい。その場合、考察主体自身に知識の洗練(お勉強)で はなくそれを活用する判断力が、あるいは「既成事実への屈服」(丸山真男「軍国主 義者の精神形態」)に反逆して「なかったこと」にされた諸問題を存在させる勇気が 要請される。参加者諸氏との討論を通じて、講師自らそうした判断力と勇気を鍛えて 行きたい。

【第一回】1月21日(土)13:00 記録と公開/中野重治『レーニン素人の読み 方』を手がかりに
【第二回】2月25日(土)13:00 人権原理と主権国家/アレント『全体主義の起 源』第二部第五章を手がかりに
【第三回】3月25日(土)13:00 「責任」の問題/戦後責任論争の諸論文、特に 徐京植『半難民の位置から』を手がかりに


詩集「アストロノート」刊行延期のお知らせ/松本圭二

詩集『アストロノート』刊行延期のお知らせ
文責:松本圭二

八月刊行を予告していた詩集「アストロノート」は、松本が加筆改稿に没入してし まったため、製作進行が大幅に遅れている。十月刊行を次の目標としたい。とにかく 納得できるものを作る。凄い詩集になることはもうわかっている。この詩集は、少部 数の書物であり、献本は一切しない。


『LEFT ALONE』公開@米子コンベンションセンター(ビッグシップ)のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン1』『レフト・アローン2』が、9月10日(土)に鳥取県米子市の米子コンベンションセンター(ビッグシップ)で公開されます。当日は、トークショーと交流会が上映終了後に開催される予定です。また今回の公開を記念し、本の学校今井ブックセンター(米子市)と今井書店グループセンター店(島根県松江市)では、「LEFTALONE 構想と批判」「重力02」「重力01」その他各出版社の関連書籍の販売も行っています。


『LEFT ALONE』米子公開

【日時】
9月10日(土)13:00(開場12:30)〜16:30『レフト・アローン1』『レフト・アローン2』
/16:30〜17:30トークショー /18:30〜交流会(ホテルハーベストイン)

【トークゲスト】
武田信明(島根大学教授)+秀実

【会場】
米子コンベンションセンター(ビッグシップ) 小ホール(2F)
鳥取県米子市末広町294:0859-35-8111

【料金】
映画およびトークショー1000円/交流会4000円(飲食代込)

【主催】
「LEFT ALONE」上映実行委員会

【後援】
新日本海新聞社

【協力】
本の学校今井ブックセンター

【問い合せ先】
「LEFT ALONE」上映実行委員会:0859-28-8785


『LEFT ALONE』公開@第七藝術劇場(大阪)のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン1』『レフト・アローン2』が、大阪市淀川区の第七藝術劇場で公開されます(7月17日(日)のみの特別上映)。当日は、ゲストトークおよび「LEFTALONE 構想と批判」「重力02」「重力01」の委託販売も行われる予定です。


『LEFT ALONE』大阪公開

【日時】
7月17日(日)17:30〜『レフト・アローン1』/19:15〜ゲストトーク/20:55〜『レフト・アローン2』

【トークゲスト】
松田政男+井土紀州

【会場】
第七藝術劇場
大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポートシティ6F

【料金】
『1』『2』各一般1500円/大学生1300円/2本連続\2400円

【問い合せ先】
第七藝術劇場:06-6302-2073
スローラーナー:03-3770-3717


『LEFT ALONE』公開@京都みなみ会館のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン1』『レフト・アローン2』が、京都市南区の京都みなみ会館で公開されます。会場では、「LEFTALONE 構想と批判」「重力02」「重力01」の委託販売も行われる予定です。上映日と時間を確認の上ご来場下さい。


『LEFT ALONE』京都公開

【日時】
『レフト・アローン1』(93分)
→6月30日(木)(18:50〜)、7月2日(土)3日(日)(以上19:35〜)、
7月7日(木)8日(金)(以上17:45〜)、7月10日(土)(21:45〜)
『レフト・アローン2』(109分)
→6月30日(日)(21:30〜)、7月7日(木)8日(金)(以上19:30〜)、7月12日(火)(21:40〜)
*6月30日、7月7日、8日(金)は連続上映(入替制)となります。

【トークゲスト】
7月2日 井土紀州監督/3日 秀実+井土紀州

【会場】
京都みなみ会館
京都市南区西九条東比永城町78
   市バス九条大宮すぐ、またはJR京都駅から近鉄乗り換えでひと駅2分の近鉄東寺駅西へ150m

【料金】
当日一般1500円/学生1300円/会員1000円
前売1プロ1200円(いずれか1作品を鑑賞頂けます)
*2本連続鑑賞割引あり

【問い合せ先】
京都みなみ会館:075-661-3993
スローラーナー:03-3770-3717


詩集『アストロノート』刊行予告/松本圭二

詩集『アストロノート』刊行予告
文責:松本圭二

「叢書重力」ノ第一弾トシテ詩集『アストロノート』ヲ刊行スル。八月刊行ヲ予定シ、スデニ福岡デ最終的ナ製作ニ入ッタ。以下、『アストロノート』ニ収録スル作品ヲ列記スル。

RF/5つの断片、電気ネズミを巻き戻す、赤い小冊子、ハイウェイを爆走する詩、どいつねんたる、TDU残稿、卑屈の精神、青猫以後、中也と秀雄と赤ん坊、1989、ハリーボッターと二つのエレジー、ハードレイン、エデンの東、崩落するTDU、誰にも捧げない詩、戦争まで、アストロノート、戦争まで/続アストロノート、電波詩集、精神のピーク、スギトトホ

コノ詩集ハ、2段組ミヲ基本トシ、部分的ニ1段組、3段組デ全体ヲ構成スルコトニナル。総頁ハ256。造本ハ簡素ナモノトシ、定価ヲ2500円(税込ミ、送料込ミ)トスル。諸々ノ事情デ少部数トナルガ、詩集トハソウイウモノダ。限定版デハナイガ、自ズト読者ヲ限定スルコトニナロウ。重力編集会議ガ発行シ、重力HPヲ窓口ニシテコレヲ販売スル。書店デ入手スルコトハ困難ダロウ。私ノ過去ノ詩集3册ハイズレモ刊行後早々ニ完売シ絶版トナッタ。再刊ノ見込ミハ無イ。私ノ詩ガ読ミタケレバ、トリアエズ『アストロノート』ヲ読ンデクレタマエ。


【編集会議による追記】
今年八月、松本圭二の第四詩集『アストロノート』が遂に福岡で出版される。この詩集は、「重力」編集会議が「03」編集と並行して着手する新プロジェクト=「叢書重力」の創刊第一号として刊行するものである。ブックレット「LEFTALONE 構想と批判」同様、書店販売については既存の流通形態へのオルタナティヴとして「低正味買切制」の実践を継続する予定だが(無論WEB重力での直接販売も行う)、その一方で、入手困難な松本の第一詩集『ロング・リリイフ』の「重力03」再録をも我々は決定した。さらに、『アストロノート』の後には鎌田哲哉批評集『極低温の批評』『進行中の批評』(いずれも仮題)の叢書刊行が続くだろう。「重力」編集会議の次の一手と、その着実な活動展開を今後も楽しみにしてほしい。(2005年6月20日)


web重力の再出発について

web重力は、「重力02」参加者により03年3月に多事争論の場として創出され、沖公祐と大澤信亮を編集責任として、これまで一般の書き手に広く投稿原稿を募集してきました。「重力03」参加者(松本圭二、西部忠、鎌田哲哉)は今後もこの試みを継続し、自らのあり方を疑うことによって世界を根底的に疑いうる新たな書き手との出会いを、心から待ち望むもので す。但し、投稿者の方は次の規定を守って下さい。

@ジャンルは自由ですが、長さは400字換算で20枚程度を上限とします。添付ファイルを使わずメールで投稿して下さい。また大変申し訳ありませんが、webについては原稿料は当分お支払いできません。
A住所、氏名(筆名の場合も必ず実名記載のこと)、職業、年齢を明記して下さい。
B投稿の採否は「重力」編集会議に一任して下さい。我々編集会議は全ての原稿を厳正に審査していますが、採否の問い合わせには一切お答えできません。


2005年6月
「重力」編集会議
参加者 松本圭二/西部忠/鎌田哲哉(「03」編集責任者)


『LEFT ALONE』公開@名古屋シネマテークのお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン1』『レフト・アローン2』が、名古屋市千種区の名古屋シネマテークで公開されます。会場では、「LEFTALONE 構想と批判」「重力02」「重力01」の委託販売も行われる予定です。


『LEFT ALONE』名古屋公開

【日時】
『レフト・アローン1』(93分)
→6月25日(土)、27日(月)〜30日(木)(以上10:30〜)、7月2日(土)4日(月)(以上20:15〜)
『レフト・アローン2』(109分)
→6月26日(日)、7月1日(金)(以上10:30〜)、7月2日(土)(22:00〜)、
7月3日(日)5日(火)6日(水)(以上20:15〜)

【会場】
名古屋シネマテーク
名古屋市千種区今池1-6-13今池スタービル2F

【料金】
当日券 一般1500円/大学生1300円/シニア1000円/中高予1200円/会員1200円
   前売券 一般1200円/大学生1200円/会員1000円

【問い合せ先】
名古屋シネマテーク:052-733-3959
スローラーナー:03-3770-3717


『LEFT ALONE』公開記念イヴェント@Cafe Canolfan(名古屋)のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン』の名古屋シネマテーク公開を記念するトークイヴェントが、名古屋市中区のCafe Canolfan(カノーヴァン)で開催されます。当日は、『ヴェンダースの友人』『レフト・アローン』ダイジェスト版が上映されると共に、「LEFTALONE 構想と批判」「重力02」「重力01」の委託販売も行われる予定です。


『LEFT ALONE』公開記念プレイヴェント
革命前夜 68/2005

【ゲスト】
井土紀州、秀実
司会:海上宏美

【日時】
14:30〜『ヴェンダースの友人』/15:50〜井土紀州トークショー/16:10〜休憩
/16:25〜『LEFT ALONE』ダイジェスト版/17:00〜トークショー

【会場】
Cafe Canolfan
名古屋市中区新栄2ー2ー19(tel 052-262-3628)

【料金】
1500円(飲食費別)

【主催】
名古屋シネマテーク、スローラーナー

【協力】
七ツ寺共同スタジオ「猫飛横丁」、書肆孤島ウニタ書店、ことば屋、有時文庫

【問い合せ先】
名古屋シネマテーク:052-733-3959


『泥ウソとテント村』『LEFT ALONE』同時上映会@アテネ・フランセ文化センター(東京御茶ノ水)のお知らせ

東大・山形大で起こった学生寮廃寮反対闘争を取材し、学生運動の現在を活写する『泥ウソとテント村 東大・山形大廃寮反対闘争記』と、井土紀州監督『レフト・アローン』の同時上映会が、東京御茶ノ水のアテネ・フランセ文化センターで二日間にわたって開催されます。会場では、「LEFTALONE 構想と批判」「重力02」「重力01」の委託販売も行われる予定です。


一緒に立って共に撃つ!! “運動”映画コラボレーション
『泥ウソとテント村』『LEFT ALONE』同時上映会

【トークゲスト】
5月 7日(土)松田政男+土屋豊 +新田進(『泥ウソとテント村』監督)  
5月14日(土)武井昭夫+鎌田哲哉+井土紀州(『レフト・アローン』監督)

【日時】
5月 7日(土)14:00〜『レフト・アローン1』/15:50〜『泥ウソとテント村』
/18:10〜東大・山形大アピール+質疑応答/18:30〜ゲストトーク
5月14日(土)14:00〜『泥ウソとテント村』/16:00〜『レフト・アローン2』
/18:20〜東大・山形大アピール+質疑応答/18:40〜ゲストトーク

【会場】
アテネ・フランセ文化センター
(アテネ・フランセ4階)

【料金】
1日券=前売2000円(学生1800円)、当日2300円(学生2000円)
2日券=前売3000円(学生2800円)、当日3300円(学生3000円)

【主催】
『泥ウソとテント村』上映推進事務局

【共催】
スピリチュアル・ムービーズ
HOWS 本郷文化フォーラムワーカーズスクール

【前売券の申し込み・問い合せ先】
HOWS:tel 03-5804-1656/fax 03-5804-1609
hows@dream.ocn.ne.jp

→『泥ウソとテント村』上映推進事務局の告知

→アテネ・フランセ文化センターの告知


「LEFTALONE 構想と批判」の取扱書店について

  ブックレット重力NO.1「LEFTALONE 構想と批判」は、当サイト「本の注文」で好評発売中ですが、3月17日現在で、ジュンク堂書店(池袋本店、新宿店)と小川町企画でも購入することができます。とりわけ、私達の申し出(一般書店への低正味買切制による納品)に快く応じて下さったジュンク堂池袋本店4Fの若いスタッフの皆さんには、心からお礼を申し上げます。

2005年3月19日
「重力」編集会議

【追記】本ブックレットは、3月26日現在で模索舎でも販売しています。なお、これ以後の取扱書店については「書籍案内」を参照下さい。


書店の皆様へのお願い(低正味買切制への移行について)

 皆様、お元気でしょうか。「重力」の活動や販売について、いつも温かいご協力とご支援をいただき、本当にありがとうございます。今日は、皆様にお願いがありまして通信文を書かせていただきます。

 すでに多くの書店の方から、ブックレット重力N0.1「LEFTALONE 構想と批判」についての、お問い合わせやご注文をいただいています。発行経緯が関心を引いたためでしょうか、「68年特集」のブックフェアが各地で続いているからでしょうか。やや当惑していますが、私達は後者のブームにほとんど興味がありません。ロードショー終了後は、うわべの流行と無関係に、本書をWEB重力中心でこつこつ販売する予定でした。こうした呑気さのために、私達の対応は、特に書店さんへのものに関して遅れがちになっています。それについては、この場を借りて改めておわびします。

 ただ、緊急出版という性質上、本書の発行発売は、あくまで「重力」編集会議が単独で行うものです。ですから今後の問い合わせについては、直接「重力」宛までメールでご連絡をいただけないでしょうか。また、作品社さんの担当の方には、ご親切に仲介をしていただいたこ とに、心から感謝する次第です。

 その上で、特に一般書店の担当者の皆様にお伝えしたいことがあります。「重力」編集会議は、現在「委託制」から「低正味買切制」への移行(および、「再販制」から時限的な「自由価格制」への移行)に、徐々にではありますが積極的に取り組もうと考えています。このブックレットはごく小さな商品ですが、以下今回の納品に際しての「重力」側の大まかな考えを公開しますので、よろしければご注文に際しての参考にして下さい。

@納品時より1か月以内に、納品冊数分(販売冊数ではありません)に正味を乗じた金額を「重力」口座に入金して頂きたいと思います。
A納品冊数は書店さんのご指定に従いますが、ブックレットの単価の関係上、発送費用の問題を克服できないので、今回は最低でも5冊以上からの注文とさせて下さい。
B正味は今後、一律で60%でお願いします。また、納品冊数が30冊以上の場合は、さらに55%に下げさせていただきます(これでは「低正味」とは呼べないでしょうか。この点は、情報不足に基く無知な面が我々には多々ありますので、今後買切制の場合の適正な正味を検討して行きたいと思います)。
C定価販売は、発行日以後二年間まででお願いします。それ以後は、書店さんの裁量による自由な価格設定で構いません。

 (なお、上記には慣習ばかりか業界用語?自体への無知もあるでしょうが、どうかご寛恕下さい。その点は、皆様のご助言に基き、細部の詰めとあわせて適宜改めて行こうと思います。また、これまで高正味で直接取引の委託に応じて下さった書店さんのご好意には、心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。)

 最後に、以上は発行発売の両方が「重力」編集会議に帰属する書籍について、しかも当面は試験的に行う性質のものです。「01」「02」の販売については従来の形式のままですし、ブックレットについても、一般書店以外のイベントや映画上映等での販売の場合は委託制を維持する予定です。――とはいえ、低正味買切制への移行自体は、出版不況にもかかわらず発行点数の過剰な洪水が収まらない事態を打開するために、多くの識者の方が提言し、いくつかの出版社がすでに実行しつつある周知のオルタナティヴではないでしょうか。私達は、その後ろを小さな形式で、よちよち歩きで追いかけ始めたにすぎません。ただ、この移行に伴い刊行書物一点ごとの内容が目利きの書店員の方々のより厳しい吟味にさらされることだけは、「重力」参加者(松本圭二、西部忠、鎌田哲哉)一同、強く覚悟しております。「重力」編集会議は、今後「03」や叢書重力の刊行に向けて、活動規模を拡大して行く予定です。皆様のご理解と忌憚のないご意見を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


2005年3月2日
「重力」編集会議(文責鎌田)


「LEFTALONE 構想と批判」のWEB販売開始について

 先にWEBでも告知した通り、ブックレット重力NO.1「LEFTALONE 構想と批判」(鎌田哲哉編)の、WEB重力での販売を3月7日より開始します。「書籍案内」欄は現在更新作業中ですが、「本の注文」欄ではただいま先行予約を受け付けています。内容詳細については、チラシの方もごらん 下さい。


ブックレット重力NO.1「LEFTALONE 構想と批判」の緊急出版について

  「重力」編集会議より、ブックレット重力NO.1「LEFTALONE構想と批判」(鎌田哲哉編)をお届けする。ここには、明石書店が書籍版「レフト・アローン」のための執筆を私に依頼しながら、彼らが柄谷行人の意向とその結果を恐れて掲載を却下した、私の追記原稿「途中退場者の感想――LEFTALONE批判」がある。また、書店のこの判断を受けて私が逆に掲載を拒否した、映画「LEFT ALONE」におけると私の対談パート、「小ブル急進主義は原理たりうるか」がある。いずれも痛快な、読み応えがある「作品」であることは保証する。これまで私が書いた井土紀州論や秀実論も収録したが、それ以上に監督の井土と、元Q-project副代表(winds-Q開発者)の穂積一平から拙稿への感想をもらえたのは望外の喜びだった。またについても、私にぼろくそに書かれながら対談の掲載を了承した事実は公平のため書いておく。その点では、柄谷の小心ぶりが一層際立つ結果になった。
  一連の経緯については、序文を読んでほしい。今言えるのは、問題が柄谷の私怨や自己絶対化だけにあるのではないことだ。今回の場合、それと同程度に編集サイドの弱腰や判断ミスがトラブルの原因になっていた。事実に反した誹謗中傷があれば別だが、私の文章にそれはない。明石書店は、柄谷の異論を併載して問題解決を図ることもできたはずだ。我々一人一人が事なかれ主義の横行を断ち切れば、いかなる有名人の粗暴さもそれだけで通ることは決してない。私が「京都オフライン会議議事録・西部柄谷論争の公開」で詳述した通り、Q-NAM問題も結局は両者の相互依存的な癒着が原因なのだ。――「重力」編集会議は、小さな権力を行使したがる醜怪な物書きと同時に、自主検閲や自主規制を促す暗黙の雰囲気=空気をも標的とするだろう。ブックレット「LEFTALONE構想と批判」は、我々が「空気」の同質性を破壊し、多事争論の気風を再創設する第一歩である。それは同時に、来るべき「重力03」へのプロローグでもある。

2005年2月 
鎌田哲哉

【追記】 この告知は、2月10日渋谷ユーロスペースでのトークイヴェント終了後に配布したチラシの文章に加筆したものである。その後、校閲や入稿、さらに白焼き校正も何とか終り、ぎりぎりだが26日に発行できる。編集作業に全面協力してくれた、知人や若い友人達に深く感謝する。なお、諸事情により定価を予価より100円値上げした(600円)。また、役に立つかどうかはともかく興行にも貢献したいので、本書は3月6日まではユーロスペースでしか売らない。それ以後は当WEBで販売するが、送料の問題だけはどうにもならず、当面「1500円以上購入の場合送料無料」というルールでやりたい。2冊までの購入者には実費以外に冊子小包の代金がかかる。最後に、内容目次は以下の通りだ。

編者序文(刊行の経緯)/途中退場者の感想――LEFTALONE批判(鎌田哲哉)/末吉(井土紀州)/「途中退場者の感想」を読んで(穂積一平)/対談――小ブル急進主義は原理たりうるか(秀実・鎌田哲哉)/参考資料(鎌田哲哉執筆)A「井土紀州の映画について」B「秀実は探している」(「進行中の批評」第三回)C「定説の破壊――秀実『帝国の文学』書評」/編者略歴

→2月10日配布のチラシ


トークイヴェント@古書会館(東京神田)のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン』公開を記念するトークイヴェントが、東京神田の古書会館で開催されます(ダイジェスト版上映あり)。会場では、「重力02」「重力01」の委託販売も行われる予定です。


映画『レフト・アローン』ダイジェスト版+トークイヴェント
アンダーグラウンド・ブック・カフェ vol.4

【トークゲスト】
1月17日(月)秀実、井土紀州
1月18日(火)中原昌也、井土紀州
 
【日時】
2005年1月17日(月)・18日(火)午後7時〜

【会場】
東京古書会館地下ホール
東京都千代田区神田小川町3-22
アクセスマップ

【料金】
入場料:1,000円(税込)※当日券のみ

【問い合せ先】
中野書店:03-3261-3522

→地下室の古書展の告知


『LEFT ALONE』公開記念イヴェント@アップリンク・ファクトリー(東京渋谷)のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン』公開を記念し、『第一アパート』『百年の絶唱』以後の井土紀州監督の鮮烈な軌跡をたどる特集イヴェントが、東京渋谷のアップリンク・ファクトリーで開催されます。会場では、「重力02」「重力01」の委託販売も行う予定です。


映画『レフト・アローン』公開記念
『百年の絶唱』リバイバル上映+左側を歩け!井土紀州監督作品セレクション

【主要上映作品】
『百年の絶唱』(1998年/87分/カラー/8mm→16mm)
『ヴェンダースの友人』(2000年/75分/DV-cam)
『第一アパート』(1992年/58分/8mm/モノクロ・パートカラー)
『蒼ざめたる馬』(2004年/39分/DV-cam)→プレミア上映!
(このほか、脚本作品『雷魚』『汚れた女』『終わらないセックス』『RUSH!』も上映予定)

【日時】
1/22(土)〜2/4(金)

【会場】
アップリンク・ファクトリー
東京都渋谷区神南1-8-17横山ビル5F
アクセスマップ

【料金】
¥1,200(1ドリンク付)
特集の半券をお持ちの方¥1,000(1ドリンク付)

【問い合せ先】
アップリンク・ファクトリー:03-5489-0750
factory@uplink.co.jp

 

→アップリンクの告知

→『LEFT ALONE』公式WEBの告知


『LEFT ALONE1』 『LEFT ALONE2』レイトロードショー@ユーロスペース(東京渋谷)のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『LEFT ALONE 1』『LEFT ALONE 2』のレイトロードショーが、来る2005年2月5日から渋谷ユーロスペースで開催されます。当WEBでも告知を続けてきましたが、『レフト・アローン』は、これまで進行中の作品として国内各地(東京御茶ノ水、新潟、福岡、大阪、東京本郷)で参考上映され、その度ごとに多様で持続的な反響と議論を生みだしてきました。今回、「重力02」編集責任者でもある井土紀州監督と、吉岡文平氏ほかスピリチュアル・ムービーズのスタッフの5年にわたる試行錯誤が結実し、映画が遂にその全貌を提示することを、「重力」編集会議一同、心から喜びたいと思います。――なお、『レフト・アローン』の公式WEBができましたので、ストーリーやイベントスケジュール等の詳細を知りたい方は、ぜひこちらもごらん下さい。当日会場では、「重力02」「重力01」の委託販売も行われる予定です。


『LEFT ALONE1』『LEFT ALONE2』レイトロードショー

『LEFT ALONE 1』(2004年/DV-cam/93分)
出演:すが秀実 松田政男 西部邁 柄谷行人 鎌田哲哉 
『LEFT ALONE 2』(2004年/DV-cam/109分)
出演:すが秀実 松田政男 柄谷行人 津村喬 花咲政之輔

監督:井土紀州
プロデューサー:吉岡文平 
撮影:伊藤学+高橋和博
音楽:太陽肛門スパパーン
製作:スピリチュアル・ムービーズ
配給・宣伝:スローラーナー

【日時】
2005年2月5日(土)〜2月25日(金)『レフト・アローン1』(93分)
 2005年2月26日(土)〜3月4日(金)『レフト・アローン2』(109分)
(連日21時10分より1回上映)

【会場】
渋谷ユーロスペース
渋谷駅南口下車2分 JTB前さくら通り上がる

【料金】
特別観賞券 1回券1200円(税込)、2回券2400円(税込)絶賛発売中!!
当日:一般1500円/大学・専門学校生1300円/シニア1000円
(2回券は、劇場窓口のみの発売となります)

【問い合せ先】
渋谷ユーロスペース:03-3461-0211
スローラーナー:03-3770-3717

 

 


『LEFT ALONE』上映会@HOWS(東京本郷)のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン(最新版)』の上映会が、東京本郷の「HOWS 本郷文化フォーラムワーカーズスクール」の「講座 最近のドキュメンタリー映画から」の一環として開催されます。会場では「重力02」「重力01」の直接販売も行う予定です。


講座・最近のドキュメンタリー映画から
『レフト・アローン』上映をめぐって報告と討論

【ゲスト】
井土紀州
司会:遠藤裕二(編集者)

【日時】
2004年6月5日(土)13時から

【会場】
HOWS 本郷文化フォーラムワーカーズスクール
文京区本郷3-38-10 さかえビル2F 小川町企画内
(丸の内線、都営大江戸線本郷三丁目駅徒歩2分 本富士警察署斜め前、サンクス2階)

【料金】
聴講料1500円(学生1000円)

【問い合せ先】
HOWS 本郷文化フォーラムワーカーズスクール:03-5804-1656
hows@dream.ocn.ne.jp

→HOWS 本郷文化フォーラムワーカーズスクールの告知


『LEFT ALONE』上映会@JUNGLE in→dependent theatre(大阪)のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン(最新版)』の上映会が大阪市のJUNGLE in→dependent theatreにて開催されます。会場では「重力02」の直接販売も行う予定です。


『LEFT ALONE(最新版)』上映会

【日時】
2004年2月7日(土)13時から

【会場】
JUNGLE in→dependent theatre
大阪市浪速区日本橋5丁目12-4 ジャングル本店1F
(大阪市営地下鉄・堺筋線 恵美須町駅 1B西出口 左手(南)1分)
アクセス・マップ

【料金】
1600円

【問い合せ先】
グループ左狐 g-sako@mail.goo.ne.jp

→グループ左狐の告知


トークセッション@ジュンク堂(東京池袋)のお知らせ

秀実『JUNKの逆襲』(作品社)の出版を記念したトークセッションがジュンク堂書店池袋本店にて開催されます。


『JUNKの逆襲』刊行記念
「ジャンク的 結婚の条件」

【出席者】
秀実、小倉千加子

【日時】
2004年2月2日(日)18時半から

【会場】
ジュンク堂書店池袋本店 4階喫茶
豊島区南池袋2-15-5
アクセス・マップ

【料金】
1000円(ドリンクつき)

【予約・問い合せ先】
ジュンク堂書店池袋本店:03-5956-6111

→作品社の告知


『LEFT ALONE』上映会@REEL OUT映写室(福岡)のお知らせ

ヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン(最新版)』の上映会が福岡市のREEL OUT 映写室にて開催されます。会場では「重力02」の直接販売も行う予定です。


『LEFT ALONE(最新版)』上映会

【日時】
2003年11月9日(日)13時から

【会場】
REEL OUT 映写室
福岡市中央区赤坂1-6-22 第二野田ビル4F
(地下鉄赤坂駅2番出口・歩3分 ハローワークの隣の隣)

【料金】
1300円

【問い合せ先】
REEL OUT 映写室:092-843-7864(夜間のみ)


『LEFT ALONE』上映会@新潟大学新大祭(新潟)のお知らせ

新潟大学新大祭においてヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン(パイロット版)』の上映会が開催されます。当日は監督の井土紀州、出演の秀実らによるゲストトークも行われる予定です。イヴェントの詳細については電話025-262-6292までお問い合わせください。


『LEFT ALONE(パイロット版)』上映会(ゲストトーク有)

【日時】
2003年11月2日(日)12時半から

【会場】
新潟大学五十嵐キャンパス
新潟県新潟市五十嵐2の町8050番地
総合教育研究棟B棟255講義室
→キャンパスマップ

【ゲスト】
井土紀州、秀実
司会:北野圭介(新潟大学人文学部助教授)

【問い合せ先】
025-262-6292


WEB重力の今後について

現在、「重力」編集会議では、参加者や既成の書き手はもちろん、未知の若い書き手にも、WEB重力の場で広く自らを問うてほしい、と考えている。同時に、狭義の「重力」云々から独立した、様々な主題で書評や理論的分析を書いてほしい、とも考えている。諸方面への依頼も含め、この企画は次第に実を結びつつあり、三ツ野氏や古谷氏のエッセイが前者の、松本圭二の大岡信論や秀実の「帝国」書評が後者の例である。本当は、参加者一人一人ががんがん書きまくればよく、私自身にも、連載「下らない奴は全部やっつける」の予定があるが、当面自分の遅筆に苛立つほかない。とにかく、楽しみにしてほしい。いや、楽しむばかりでなく、自分自身で投稿してはどうなのか。残念ながら原稿料は出ないが(依頼原稿の場合も1件3000円しか払えない)、選考の上、我々は「何か」を含む文章を確実に掲載するだろう。無論、書く以上は試練にさらされる準備と緊張を投稿者に求める。特に、拙劣な中傷や文句やウイルスメールをよこす連中は相応の返礼を覚悟すべきだ。場合によっては回線を逆に伝って駆除しに行くこともある。

2003年7月6日 鎌田哲哉


「重力02」重版決定のお知らせ

「重力02」の重版が決まりました。私達は、一冊本を買っただけで自分を神様だと思いこむ消費者の増長を赦す気は絶対にありません。しかし、自らを疑うことによって世界を最も深く疑いうる勇気ある読者には、心からの感謝を申し述べます。そして、多数の隠れた読者との出会いを今後も待望しています。

誤植を直した修正版をまもなくお届けします。なお、若干の初版在庫が編集会議側にあります。一部書店で品切れの場合は、当サイト「本の注文」までお申し付け下さい。

「重力」編集会議


『LEFT ALONE』プレミア上映会@アテネ・フランセ(東京御茶ノ水)のお知らせ

井土紀州監督、秀実出演のヴィデオ・ドキュメンタリー『レフト・アローン』のプレミア上映会がアテネ・フランセ文化センターで開催されます。当日「重力02」持参の方は、一般料金1200円のところ、特別料金1000円にて入場いただけます。なお、会場でも「重力02」の直接販売を行う予定です。


『LEFT ALONE』プレミア上映会

【監督】
井土紀州

【出演】
秀実、松田政男、柄谷行人、西部邁、津村喬、鎌田哲哉ほか

【日時】
2003年5月10日(土)16時から
(上映時間 180分)

【会場】
アテネ・フランセ文化センター
(アテネ・フランセ4階)

【料金】
一般 1200円
「重力02」持参者 1000円

→アテネ・フランセ文化センターの告知

→作品社の告知


「重力」のQによる販売

編集後記にも書きましたが、「重力02」の全額Qによる販売を開始します。価格は2300Qで、送料(+消費税分?)はこちらで負担します。限定20冊なので、1人1冊でお願いします。興味のある方は、

http://www.q-project.org/

をごらん下さい。ただ、Q-projectは現在、新規会員の登録を一時停止しています。大変申し訳ありませんが、新たに入会をご希望の方はもうしばらくお待ち下さい。私が見聞する限り、色々な困難にぶつかりながらも、再出発の準備は着実に進んでいる感じです。

ついでに、現在在外研究中の西部忠に代って、私が「重力01」(表紙は赤青の二種類)の販売を担当していることもお伝えします。こちらは、1440円+360Q (送料、消費税当方負担)の部分Qによる販売です。――最後に、上記の販売は全て鎌田が個人の資格でやるものです。

2003年3月27日
鎌田哲哉


「重力02」刊行記念ライブトークのお知らせ

「重力02」の刊行を記念し、「03」以後の「重力」の行方を問い直すイベントを以下のように開催します。皆さんの参加を心からお待ちします。


「重力02」(作品社)刊行記念ライブトーク
1968年の「重力」

【出席者】
秀実、井土紀州(「02」編集責任者)、松本圭二(「03」編集責任者)、鎌田哲哉他
(当日は、「02」参加者全員が活発な意見交換を行う予定です)

【日時】
2003年4月6日(日)14時から
終了予定16時(最大延長17時)

【会場】
青山ブックセンター本店カルチャーサロン青山

【参加方法】
要電話予約 03-5485-5511
先着120名様
電話でご予約の上、3月31日発売の「重力02」を会場に
お持ちください。当日会場受付にてもご購入いただけます。
――なお、青山ブックセンターさんには、28日頃より、
やや早めに「重力02」を販売していただく予定です。


「重力02」発売日決定

「重力02」が来る3月31日(月)に作品社より発売されます。「重力」webサイトではただいま先行予約を受け付けています。当サイト「本の注文」よりお申し込みください。


「重力02」発売に向けて

 僕は「重力01」を訝って読んだ。本来、内部でやるべき企画会議のような討議を延々と掲載しているのもそうだが、何より作品がつまらなかった。だから「作品および討議の全てに中身がぎっしりつまっていることは、自信をもって言える」という鎌田哲哉の「編集後記」は、何なのだろうと思った。「進行中の批評」でなされた、柄谷行人、東浩紀、秀実、福田和也らへの批判に比べて、この価値判断には不自然なものを感じた。率直に言って、党派的なものを感じて、まったく嫌だった。すでに小説は投稿しており、それは一定の承認を受けていた。僕はこの状況を変えるつもりで参加した。
 重力に参加して最初に提起したのは、作品の相互批評の場を設けることだった。自分にその資格があるとは思わなかったが、資格問題を言うなら、実績のない僕に何かを言う余地はまったくない。すべての作品を何度も読んで、できるだけ作品に即した感想を、具体的に言おうと思った。そうすることで参加者の資格を得ようと思ったのだった。その感想と討議はこのウェブサイト上に掲載されている。読んでみてください。
 それと過去の大量のメーリングリストを読んだ。僕はそれらを読みながら、けっして「重力01」に相互批評がなかったのではないことを知った。もっともその多くは、手続きや実務作業から始まる人格=認識批判だった。とくに鎌田は徹底的で、相手が認めようが謝ろうが、それすら理由にどこまでも追い詰めていくしつこさは、気分が悪くなったが、凄みも覚えた。しかし、そうした過程を経ても、集まった作品はつまらなかった。
 いま僕は鎌田と衝突している。衝突しながら自分の作品を書き直している。書き直しながら、鎌田の批評がなぜ相手を生かせないのか、殺せないのか、実感しつつある。批評とは何か。おもしろさとは何か。そういうことを考えている。とにかく、参加者たちの作品を実際に読んで、自分の目で確かめてください。本、ウェブを問わず、感じたことがあればメールで感想を送ってください。web重力への投稿も歓迎します。

2003年2月6日

重力02ウェブサイト編集責任
大澤信亮


【あいさつ文】
「重力」サイトリニューアル、および「02」について


「重力」編集会議から、新サイトと「重力02」の告知をお届けする。WEB批評、書籍案内、直接販売、原稿募集、と少しずつ内容を充実させたい(残念だが、愚か者の跳梁を断つべく掲示板は廃止した)。このサイトは今後、新た に編集会議に加わった大澤信亮と沖公祐の二人が、編集責任を負ってゆく。これまで文学ネットの間借を快諾してくれた、早稲田文学編集室の市川真人には改めて感謝を述べたい。市川さん、本当にありがとう。

以上で連絡は終る。だがこの機会に、「重力02」についても途中経過を述べたい。全ては私見だ。

正直、最近の編集会議は私には全然つまらなかった。たとえば、「重力」は多事争論の場だという。だがこの言葉は、「多事争論」の徹底的な党派性を承認しない限り無意味だ。少なくとも、それには次の二条件が不可欠なはずだ。第一に、「自分はいいことをしているから、何をやっても赦される」というおめでたい連中全てを清掃すること。第二に、やる気のなさを延々と正当化するおしゃべり全てを清掃すること。言葉を使えず実行行為に訴えるごみくずには永久に敵対すべきだが、逆に言葉しか使えず口先で何とでも言い逃れする猿をも除去する必要がある。標的の所在は内外を問わない。だが、現在の「重力」編集会議にそれらを叩く資格と能力があったのか。私は、本当に新しいことをしたいのだ。

さっきMLに届いた、西部忠(「シエナ通信」)と松本圭二(「討議のためのレジュメ」)の原稿は、まさにその点を徹底的に突いている。どちらも抜群に面白く、今すぐ読者に示したい衝動を消せない。ここには、背骨に傷を負う者の「本音」があり、しかもそれは「わがまま」から限りなく遠い。強力な理論的分析ないし批判が、しばしば自らの可謬性に鈍感な増長への倫理的怒号から生じることを、この二編ほど明確に示すものはない。顧みて、自分の文章はどうか。そこには遠慮が多すぎた。息の根を止め、完封すべき所で、中途半端な怨恨だけを批評対象にもたらした気がする。もう不自然なことはやめる。正直が一番だ。だが、この正直に必要な「技術」が、いまの自分にあるかどうかはわからない。3月31日の発売日を楽しみにしてほしい。

2003年2月3日

「重力」編集会議
鎌田哲哉

【追記】 3日の夜遅く、井土紀州から電話があった。営業のことは全く考えなくていい、だが不明瞭な文章だけは耐えられない、お前はそれでも批評家か、と一喝された。よって以上の通り推敲する。(2月4日)

【追記2】 諸事情により、発売日が延期になった。連絡が遅れたことも含めて読者に深くおわびする。なお、ついでに一部の表現を訂正した。(3月12日)